沖縄青年会議所
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はじめに
 1985年の(社)浦添青年会議所と(社)松江青年会議所中学生交歓会の事業へ当時中学2年生の私が参加させて頂いたのは25年前でした。当時はあまりボランティア団体は、少なくそこで私達学生の為に時間やお金を費やしていた笹尾修司先輩(当時の委員長)や、上原睦人先輩はじめてとする大勢のJAYCEEの先輩方の背中を見て凄く頼もしく感じ、自らも大人になったら必ずここに戻って来ようと子供ながらに決心した事を今でも鮮明に憶えております。
 その私が2010年度(社)浦添青年会議所理事長の重責を担わせて頂き大変光栄であり、同時に非常に身の引き締まる思いと大きな使命感を感じております。今年度は、(社)浦添青年会議所が設立39年目を迎えます。多くの先輩方が培ってきた長い歴史の重みを感じながら、今後さらに飛躍する(社)浦添青年会議所を目指して、地域や人との関わりを深める活動を行っていきたいと思います。「指導者たらんとする青年の団体」として、我々は地域に何をすべきか、地域をどう導き、つなげていくのか。誇りある(社)浦添青年会議所として、街の発展のため、沖縄の発展のため、理念である「明るい豊かなまちづくり」を創造し貢献する団体として情熱的に取り組んでいきます。

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  「われわれJAYCEEは 社会的・国家的・国際的な責任を自覚し 志を同じうする者、相集い、力を合わせ 青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げよう」。このJC綱領は、JCメンバーの意志を統一し、日本青年会議所のあり方を再認識するため1960年に日本独自のものとして制定されたもので、青年会議所としての理念を確立し、JCメンバーそれぞれの運動目標を明確に位置づけたものです。私は、それに「責任と信念」を加え、浦添JCの今年度の活動を行っていきたいと考えます。
 さまざまな不安を抱える今の時代、誰かがやらなければならないことを我々浦添JCは「英知・勇気・情熱・責任・信念」を持って取り組んで行く。子どもたちから誇りに思われる大人として、職業や肩書きにとらわれず、お互いを尊重し合い、強くスクラムを組んで団結することを目指していきます。
「志が確立して、体力も能力も その本来の光を放ち始める。志があいまいなものである人間は、その人間に転換を与えるものにはならない」。
 2010年度 相沢弥一郎君会頭所信より「まちづくりは名詞ではなく動詞であると考えている。」
 浦添JCとして活動を通し地域や人を変えていくためには、浦添JCがしっかりとした志を確立して行動しなければなりません。まずはこの浦添を「明るく豊かなまち」にしていくために、子どもたちが大人になる未来にも「明るく豊かなまち」であるために、私たちは地域に何をすべきか、地域をどう導き、つなげていくのかを全員で考え、志として確立しましょう。例え困難な状況であっても、確かな一歩は、必ず積み重なり、大きな未来へつながっていくものです。「かつてない困難は、かつてない発展の基礎となる」、「かつてない発展のすべては、ここから始まった」といわれる一年を目指し、一丸となって取り組んでいきましょう。

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 「1本の矢では簡単に折れるが、3本纏めると容易に折れないので、3人共々結束すること」という有名な三本の矢の逸話があります、我々浦添JCでも1人でも多くの仲間達(会員)と集結した力を誇りを持って考動に移して行かなければなりません。
 我々は「明るい豊かな社会を築き上げよう」という目標を持って日々活動しており、JCという組織の輪を広げ考える上でもメンバー一人ひとりが共通認識を持ち同じ方向性で活動して考動していく事が重要であります。
 2009年度は、各地でJCプライド運動により会員減少に歯止めがかかっておりましたが、第58回全国会員大会沖縄那覇大会を終えて多少とも気が抜けてしまいがちになる可能性のある本年度を浦添JCとして、この現状を真摯に受け止め、沖縄県内10LOMと連携し、新入会員獲得及び退会率減少に取り組んでいきます。

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 2009年は私の人生にとって大きな気づきを与えてもらった「てらこや委員会」委員長として活動させていただきました。子どもたちが自然や歴史、伝統・文化に触れながら、さまざまな体験をする機会や場をつくる活動を通して、多くの子どもたちや父母の皆さん、学校関係者の皆さんとも接する機会がありました。
 そうした中で、日々報道される目を覆うばかりの悲惨な事件、児童虐待の増加や校内暴力、不登校といった子どもの問題行動が深刻化しており、こうした問題の背景として、近年の都市化、核家族化、少子化、地域における地縁的(ローカルコミュニティー)なつながりの希薄化などにより、親の間に、子育ての負担感や子どもの教育の仕方がわからないといった育児に関する悩みなどが広がっていることが指摘されております。
 我々JAYCEE一人ひとりが、それぞれの立場で、この問題に関心を持ち、行動していくことが必要だと感じており、その取り組みの一つとして、世代を超えた重層的な人の和による教育として、現在全国20か所で、青年会議所のメンバー・大学生・保護者・市民ボランティアのコラボレーションによって「てらこや」事業の取り組みが進んでいます。
 「子どもは社会の宝である」、子育ては未来の沖縄を支える人財を育てるもの。2008年より浦添JCが続けてきた「浦添てらこや」は、地域社会のさまざまな人が織りなすネットの中に子どもたちを巻き込み、さまざまな体験活動を通して、子どもたちの「生きる力」を育むと同時に、それをサポートする学生や自らも「地域の一員としての生きる力」を育むことにつなげられるものと考えています。
 多くの場合、従来型の地縁に基づいた「地域」というものが十分機能しなくなっていることから、どの地域でも子育て支援や人の輪づくりを進める中心となる「場」をつくっていくことが求められています。また、若い世代には人間関係のつくり方を苦手としている人が多いので、上手にリード(サポート)していく人が必要であり、それが地域一体となった子育て支援の成功の鍵になるとも考えられます。社会全体が「人づくり」、「子育て」、「家庭教育」などについてともに考え、行動していくこと。そのためには、親だけではなく、高齢者、これから親になる世代の若者、企業経営者なども含め、大人社会の一人ひとりが、できることから行動に移していかなければなりません。
 「根を養えば、樹はおのずから育つ」(教育界の国宝と呼ばれる東井義雄氏)との言葉からもわかるように、子どもたちの健全な育成は、地域の健全な育成にもつながります。今年度は、子どもたちの健全な育成を願う「浦添てらこや」の意義や、活動に込められた思いを地域の皆さんに伝え、さらなる充実を目指していきたいと考えます。浦添JCだけでの取り組みではなく、地域や学校、企業などとの連携を図ることにより、地域全体で取り組む子育て支援活動となるように発展することを期待します。地域や学校、企業が連携して、ともに取り組む社会的なサポートシステムとして構築することを目指します。

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 アメリカのサブプライム問題から発した世界経済の崩落は、沖縄にも大きく影響を及ぼしています。現在の状況が1929年の大恐慌に類似しているとの見方を示す専門家の意見もあり、10年後の自分たちや未来のために、今何ができるのか?が強く問われています。「明るい豊かなまちづくり」を理念に掲げるJCの活動は、10年後の自分たちのためだけではなく、10年後の浦添のため、ここに暮らす人々のため、沖縄のためでなければならないと考えます。 (社)浦添青年会議所(以下浦添JC)の2000年代運動指針で確認された、浦添JCの存在意識を改めて読み解き、「指導者たらんとする青年の団体」としてあり続けるためには、地域との関わりをさらに深めていくことは、もとより我々会員の資質向上が社会から求められている事が必要だと強く感じております。
 どんなに高い志を掲げ、地域に役立つ活動を自負していても、地域の人々にその活動に込められた思いが伝わらなければ、「形」にはなりません。私たちは、家庭においては親として教育問題、企業人としては経営問題、市民・県民、国民としての多くの問題に関わっています。高い志を持った経済人として、それらの問題に真摯に取り組み、明るく豊かな地域づくりを目指している確かな思いを、広く地域の方々にも伝えるべきだと考えるのです。「思いが人を動かす」。数年来の課題であるJC会員の増員や、各委員会の活動におけるスムーズな運営においても、まず「何のためにやろうとしているのか」を伝えることで、JC会員だけでなく、地域全体をも動かすことができるのではないでしょうか。私たちの地域への思いを伝えることは、浦添JCが「地域に必要とされる存在」として発展できる重要な要素であると考えます。  その為に今年度は、ディベートや自己表現力セミナーを通じ学び会員資質向上に取り組んでまいります。

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 来年40周年を迎える我々浦添JCもこの浦添の地での認知度は広くなく、存在を知っていても何をしている団体なのかは知られていないのが実情であろう、そのような中で情報発信として浦添JCのホームページを最大限に活かす為には更新の頻度を高め、その存在を対外的に周知しなくてはならない、又会員個人のブログの活用により、LOM内外での活動も発信する事が出来、親近感も沸いてくると考えます。
 この他にも地域社会から信頼ある組織として公益法人格の取得に向け取り組んでまいります。

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 以上が私の考える2010年の浦添JC運動であります。2007年に認証頂きJC活動に参加する程に自分が知らなかった事気づきを得て、そこにはとても大切なものがあると判断し、さらに積極的に考動する事が出来ました。
 明るい豊かな社会を築き上げる最善の方法は自ら考動し創り出す事と信じております、この1年我々はJAYCEEとしての誇りと大きな目的を持って力を集結し一丸となって取り組んでいきましょう。
 そしてこの2010年を振り返る時自分自身で納得出来る生き方を共にして欲しい!

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