2011年度 (社)浦添青年会議所 理事長所信(案)
理事長

【1】はじめに

 1971年11月12日、ここ浦添の地に志を持った青年が集い、(社)浦添青年会議所は誕生しました。初代理事長である新門理事長から浦添の地で始まった青年会議所活動は、2011年で40周年を迎えます。初代理事長から、第41代大城直紀理事長までの間、「明るい豊かなまちづくり」の実現へ向けてさまざまな事業を展開し、地域から必要とされる活動を推進してきた団体です。その事業の中には、(社)浦添青年会議所が開催し、時代の移り変わりとともに行政や他団体に移管された事業も数多く存在します。それは青年会議所の活動が、浦添市民および市内外にある企業・団体から必要とされる事業を展開してきたからです。青年会議所活動とは、地域から必要とされる事業を展開し、その事業を行政等と連携し市民レベルに広げることにあります。
2011年という年は、(社)浦添青年会議所第42代理事長として、創立50周年という大きな節目に向けて、明るい豊かな浦添を構築できる基盤の年にしたいと思っています。そのためには、今までの事業を再検証し、継承すべき事業はきちんと引き継ぎ、変えるべきことは時代に合った方法・手法を取り入れ、地域に移管できる事業はしっかりと移管し、さらに新しい事業にもチャレンジします。2011年度はそういう温故知新の精神で、邁進していきたいと考えています。

【2】地域から必要とされる組織としての浦添JC(求められるリーダー集団)

 JCは率先して各地域で事業を展開し、地域に認められる存在でなくてはなりません。しかし、認められるには、時流にあった事業でなくてはならないし、それを展開するJAYCEEの日々の行動も認められる必要があります。『個人の成長が組織の成長となり、組織の成長が地域の活性化につながる』と私は信じています。その個人の成長を会員一人一人がJC活動を通して学んで欲しいと思います。浦添JCの数々の事業に積極的に参画し、地域の皆さんにJCとしての背中を見せると同時にメンバー間でも背中を見せ合い、昨日までの自分より少しだけ背伸びしてみる。そうすることで互いに信頼という絆を構築でき、ひいては、地域から必要とされる人材になると信じています。
昨今、全国で会員拡大に苦しんでいる状況がここ数年続いています。それは、ここ数年の経済状況も影響していると察しますが、本当にそれだけなのでしょうか。地域から認められている事業や地域のリーダーも数多く輩出していますが、まだまだ、「酒だけ飲んでいる団体」・「時間のある人だけがやっている物好きな団体」と思われている部分も多いのではないでしょうか。そう思われている部分を変えるには、組織の力をつけ、地域の市民・企業・行政からも認められ、必要とされる組織にならないといけない。それが実現できれば、相手の方から、この組織に入会したい、うちの若手を入会させたいと言ってくるはずです。つまり、地域から必要とされる組織になることが、会員拡大にも繋がっていくはずです。

【3】組織として強い浦添JC

 JAYCEEとして行動するためには、浦添JCという組織がしっかり機能しなくてはなりません。各委員会が自分達の役割をしっかり理解し、会員みんなが対内的な事業だけでなく、対外的な事業にも積極的に参加して欲しいと思います。
組織をまとめる総務ラインは、浦添JC全体を円滑に運営しながら諸会議等を開催し、組織の要として、沖縄地区・ブロック協議会との調整も迅速に対応していただきたい。そして、2011年度は対外に対してのPRを重視させるために、今まで以上にHP等を積極的に活用し、我々の運動を地域に発信していきます。そうすることで、浦添JCの運動への理解に繋がっていきます。
また、2011年は創立40周年を迎える重要な年でもありながら、沖縄ブロック協議会主催の「第33回沖縄ブロック会員大会 浦添大会」を主管する年でもあります。40周年に関しては、今までの歴史を振り返りながら、先達の思いをしっかり継承し、時代にあったやり方で記念式典を開催していきます。ブロック大会においても、ブロック協議会の理念のもと、主管LOMとしてのメッセージを県内各LOMに伝え、ブロック協議会との連携を密にし、全員が参加したくなるような大会の構築をしていきます。それらを踏まえて記念事業を開催し、浦添の抱えている問題を沖縄全土へ発信していき、浦添の地がさらに活気あふれる地となるようにしていきます。
青年会議所の崇高な理念である「明るい豊かなまちづくり」のために、我々は何ができるのかと考えると、浦添JCと地域との関わりをもっと増やすことです。22年間続けられてきた「わんぱく相撲浦添大会」を2011年も開催します。浦添JCは今まで数多くの体外的な事業を展開してきましたが、2011年度は更なる飛躍の年と捉え、今まで以上に地域とのコミットメントを強化していきます。また、地域との関わりをさらに密接にするために、行政・地域団体主催の事業に積極的に参加していきます。さらに、国際性豊かな都市『浦添』の一助となるように、地域に住んでいる諸外国の団体との関係を今まで以上に活性化させ、魅力ある「まちづくり」の実現に向けて取り組んでいきます。
さらに、公益法人格取得に向けて、JC運動がより一層高い公益性をもてるように検証し、法令遵守を徹底させることで、リアリティーと説得力を持ち合わせた地域から信頼される強い組織となり、地域から必要とされる組織になることを目指します。

【4】浦添JC行動指針

<向上心>

 個人の資質ただ過ごしているだけでは絶対に向上しない。常に向上心を持って行動しないと成長しないと思っている。なぜJCに入ったのか?なぜ今JCにいるのか?青年経済人として、次代を担う世代として、それを肝に銘じて欲しい。
個人の成長が我々の組織を強くし、強くなった組織が出来上がれば、その地域が強くなる。我々浦添JCが、地域から必要とされる組織であり続けるためには、個人の成長は不可欠である。

<感謝>

 我々が活動できるのは、我々の力だけではない。家族・所属企業・地域から活動させて頂いていることに対して常に感謝の念を抱かないといけない。また、さまざまな活動をさせて頂く中で、いろいろな方々との出会いがあり、その出会いに対しても感謝して頂きたい。『すべての出会いに感謝!』

<謙虚>

 JCだからといって偉いわけではない。理事長・理事だからといって偉いわけでもない。しかし、我々の行動は地域から見られており、互いのメンバーからも見られている。その認識があるならば、見られているという意識を持って行動しなければならないし、我々の背中を見て育っていく人がいるということも忘れないで欲しい。

<信念>

 JCの事業は、すべて理事会を通して行なわれる。そして理事会では、各委員会の代表である正副委員長が出席する。組織として「やる」と決めたことに対して、メンバー全員が「自分たちがやらねばならない」という信念を持って行動し、形だけではない内容の濃い有意義な事業展開をしてもらいたい。

<笑顔>

 『笑う門には福来る』というように、すべての行動に対して、笑顔で接してもらいたい。対外的な事業・対内的な事業をする際でも笑顔で行動することでメンバーに活力を与え、さらに、周りにも活力を与えることができるからである。もちろん、何でも笑えばいいというわけではない。あらゆる物事に関してプラス思考で物事を考えてもらいたい。

【5】さいごに

 『浦添JCに入会してよかった。自分の友人・知人も入会させたい』と、会員自身が思ってもらえるような組織にしていきます。そのためにも、各委員会のレベルを上げ、個々が成長できる舞台を整える必要があります。理事会においても、オブザーバー参加を積極的に受け入れ、JC入会歴の浅い若いフロアメンバーにも理事会の意義・JCの意義を、実際自分の目で見て感じて欲しいと思っています。
 そして、2011年度の浦添JCは『巧遅より拙速』を重んじます。これは、物事に対して、考えて実行までの時間が遅れるよりは、未完成でもいいから先ずやってみるということです。これは、行動しながら問題点や改善点を把握し、それをより良い方向へと改善をしていきながら完成につなげていくやり方です。そのためにも、各委員会を積極的に開催し、事業の議案等に関して議論を重ねて欲しいと思います。
 一年間、楽しいことも、難儀で面倒なことも一緒に分かち合い、すばらしい2011年にしていきましょう。

第42代 理事長 堀川 剛
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