理事長所信

~はじめに~

「日本の青年会議所は混沌という未知の可能性を切り拓き」から始まる「JC宣言」。われわれは今まで幾度となく宣言しております。今一度、宣言を読み解き、理解し、認知した活動こそが存続する意義です。我々、公益社団法人浦添青年会議所が日々健やかに活動を邁進する、ここ「浦添市」は、平成から令和に移り行く流れと歩調を合わせ、各所で進化と改革がすすんでおります。
 2018年3月11日には浦添西海岸道路が開通し、美しい海の眺望景観を創り出すとともに、国道58号線の渋滞緩和など、交通環境に大きな変革をもたらしました。さらに2019年10月は沖縄都市モノレール延線により「経塚駅」「うらそえ前田駅」「てだこ浦西駅」の恩恵は市民生活やわれわれ青年経済人のみならず隣接する市内外問わず浦添市に多くの人々が訪れ、様々な機会創出することと確信します。
 また、キャンプキンザーの返還によって見込まれる214ha の広大な開発地は、浦添市の更なる成長とともに大きな期待と可能性を彷彿しています。活動の基盤である浦添市が未知の可能性を切り拓き実現している傍ら、われわれ浦添JCも共に未知の可能性を切り拓き変革成長する事は必然であり、歴史を紡ぎ学び踏襲すると同時にJC活動の新しい価値を創出する絶好の機会であると捉えております。

~進化したわんぱく相撲で子どもたちへ新しい価値と機会を~

 第32回開催の歴史を積み重ね、心技礼を重んじる相撲を通して、鍛錬による努力と結果、勝負事の重要性、そして勝敗に関わらずお互いに称えあう重要性を物心両面にわたって浦添市の子ども達へ伝え続けた「わんぱく相撲大会」は、2018年全島大会へ拡大成長の機会により浦添市にとらわれず、離島を含む沖縄県の子どもたちが一同に集まることのできる大会として開催し、多くの感動を生む全島大会として更なる活気と交流を創出しました。
 また2019年は初めての試みとなった第 1 回わんぱく相撲女子全島大会では、女の子たちの相撲に向けた強い思いを発信する機会として開催し、成功を収めたとともに、全国大会優勝という大きな結果と、全国へ女子相撲の強靭さと沖縄県のインパクトを広げる功績となりました。
 そして、2020年は33回目の相撲大会となる、第 3 回わんぱく相撲男子全島大会、第2回わんぱく相撲女子全島大会は更なる進化を求められています。1977年第1回わんぱく相撲東京場所では4,000余名の選手より端を発し、1985年第 1 回全国大会開催時には全国40,000名の選手を輩出、1994年の第10回わんぱく相撲全国大会は70,000名と最大の大会となりました。しかし、2018年第34回では113チーム35,000名の出場規模へ縮小を辿っているなか、まずは、地域事業の賑わいと広域的な認知、そして相撲に対する興味を創出し、男女問わず多くの子どもたちへ「知る・見る・触れる」機会の創出が必要であり、機会を提供することこそが我々浦添青年会議所に求められる進化したわんぱく相撲であり、実現する事こそが継続した事業発展へと繋がると確信しています。

~明るい豊かな社会づくりとともに青年経済人づくりを

 青年会議所の活動期間は25歳から40歳までと限られており、その中でも組織形成は単年である事が特徴となっています。限られた時間の中、各担当委員会のみならず全ての事業に参画する事で、従来のビジネス関係では構築できない人と人のつながり、信頼関係を構築し、苦楽を共にすることで生涯交友関係が確立します。「入会して活動を共にする」という条件下の中で活動意義と結果が育まれることから、初見にて活動意義を拡大活動として伝播する事は極めて困難であり、また入会に至っても参画する意思が希薄であれば、途中退会に紐づく事実を正面から受入、乗り越えていかなければいけません。われわれ浦添青年会議所は2011年56名の会員数から減少を辿り、2018年41名の会員数となり、将来の減少不安は危惧しております。
 2019年6月臨時総会にて定款変更議案が採択され、第3条「市民と本会議所及び会員の利益を求め」る事が改定されたことを機会として、豊かな社会づくりとともに、青年経済人として生涯ビジネスが豊かになる活動実現する事こそが、志を同じくする青年経済人の入会機会となり、拡大活動へ繋がります。
 また、他団体をカウンターパートとして襟を開き、事業活動を融合する事で浦添青年会議所として、所属会員個人の利益を求められます。年度再編を余儀なくされる青年会議所であるからこそ、生涯ビジネスとして多くの機会と体現を行い、成果を積み重ね、あらたな会員拡大手法として確立する事が義務であると確信しています。

~組織中核と確固たる基盤形成、そして進化した運営へ~

 企業、団体、組合等、形態は違えど各組織に運営を統括し、情報を集約するとともに時差なく情報発信する機能は必然となっています。われわれ青年会議所も同様であり、通年通して所属JCの事業案内や運営、発信及び管理に加え、事業活動委員会に所属する会員が安心して事業遂行へ邁進できる中核の機能であることは揺るぎない事実であり、強固な組織形成には無くてはならない要です。組織中核を担いつつ、中心から発信する事が所属する会員一人一人に帰属意識をもたせ、所属LOMに対するロイヤリティーを根差し、活動を実行する必要があります。事業の採否や執行を決める理事会に透明性を持たせ、全会員が組織の中で採択されるプロセスを視認し、体感し、議案構築から理事会採択、そして事業完遂までを一つの流れとして会員が体現する事が、将来に向けた更なる組織成長となります。組織決定の起点から決定までのプロセスを全会員が体感する事は、人材育成と成長機会の提供、そして青年会議所活動の意識醸成と繋がると確信しております。「扇の要」である自覚を持ち、歴史とともに培ってきた運営手法を素地として、更なる進化を求めなければなりません。

~2021年 50周年にむけて~

 沖縄の祖国復帰を翌年に控えた1971年11月12日、米国統治下の琉球政府の最後の青年会議所として誕生して以来、琉球王朝発祥の地である、浦添市の発展とともに歩みを進め、多くの青年経済人の学び場として「明るい豊かな社会」に向けて活動を継続したわれわれ浦添青年会所は、2021年50周年を迎えます。ひとえに先人たちの並々ならぬ努力と組織維持のため、浦添市に必要とされるため、日々活動を継続してきた結果であります。半世紀の節目として歴史を紐解き、そして更なる成長と継続を祈願した周年にむけ、各々が誇りをもって備える必要があります。br>  2020年より周年にむけ備えを常におこない、さらなる成長と永年継続の弾みとなる周年を実現しましょう。

~さいごに~

 結びに、歴史の歩みにあわせ、敬愛する先輩諸兄によって幾重にも積み重ねた実績を糧として、我々は途切れる事のない組織継続が義務であると同時に、責務として全うする必要があります。単年のゴールはなく、1年1年成長する事は大人になり年老いていくことを待つことではありません。
 この1年をあらたな仲間を迎える組織として、将来の選択肢を増やす1年とすることが組織継続に必ず一助することができ、そして常に青年の意志を紡ぐ成長進化と新たな価値を生み出すこととなります。まだ見ぬ未来の仲間が過去の歴史を紐解き、進化させ、あらたな地域事業と地域活性化の手法選択が出来る価値創出を実現させ、結果としまして、さらなる浦添市のにぎわい創出と会員拡大を実現します。
 Evolution to the new Value~新しい価値へ進化する事がみなさんと実現できる1年でありますよう、共に楽しみ歩んでいきましょう。