理事長所信

~はじめに~

 公益社団法人浦添青年会議所は沖縄の祖国復帰を翌年に控えた1971年11月12日、那覇青年会議所のサポートのもと、米国統治下、琉球政府で最後の青年会議所として誕生しました。今日の浦添青年会議所があるのは、基本理念である「明るい豊かな社会づくり」という恒久的、不変的理想を創造するために、先輩諸兄が時代を担う地域の若きリーダーとなり、情熱と誇りを持ち、今を生きる責任世代として率先的に行動を続けた結果、53年経った今なお、その想いが我々に受け継がられているからであります。
 今一度、青年会議所の「使命」を読み解き、深い読みと予測を持った我々若者が力を合わせ、市民との広い共感と固い連帯感のもとに地域により良い変化を起こすための活動を展開して参ります。

~会員拡大~

 青年会議所は例外なく40歳で卒業となる組織です。設立当初から継続している運動は「会員拡大」であり、この組織を存続していくためには常に新たな仲間が必要です。青年会議所には多くの出会いがあり、その人との出会いが考えを変え、行動を変えることに繋がることから、地域や社会のために活動を行う仲間を増やすことで、多くのアイデアや行動範囲、見分が広がり地域のより良い発展に繋がります。そのためには、メンバー全員が継続して会員拡大をすることの重要性を理解し、当事者意識を持ち拡大運動に取り組み、浦添青年会議所の魅力である団結力や一体感、そして地域により良い変化を起こすための活動を自発的に自然と人に語れる組織にすることが、持続可能な会員拡大運動に繋がりメンバー全員で会員拡大へと取り組んだ結果、多様な仲間を迎え、地域により大きな運動を展開できる組織へと成長します。

~組織運営~

 青年会議所のメンバーは所属している社業に日々取り組みながら青年会議所活動に従事しています。そのため、会社や家族における時間を割いて取り組むため、限られた時間の中で効率の良い組織運営が求められます。そのため、徹底したスケジュール管理や与えられた課題に対し総務委員会を中心にスピード感ある組織運営でメンバーが最大限に能力を発揮できる環境を構築し、活動の基盤を固めていく必要があります。また、メンバーが青年会議所を理解し積極的に事業に参画し、さらに青年会議所の楽しさを体験するために、日本青年会議所・沖縄地区協議会・沖縄ブロック協議会と更なる連携の構築と推奨プログラムの実践に取り組むことで、あらゆる運動展開に対して各々が失敗を恐れず未知の可能性へ果敢に挑戦することができる環境を創り、より強固な組織へと成長します。また、青年会議所の新たな楽しさをメンバーに体験してもらうために、LOM内や他LOMとの交流の場を創出し、学びと楽しさを伝えていきます。さらに、浦添青年会議所の活動を内外に周知するために広報活動にも積極的に取り組んでいきます。

~わんぱく相撲~

 浦添青年会議所の代表的な継続事業として30年以上の歴史がある「わんぱく相撲大会」が長きに渡り継続できているのは、先輩諸兄と浦添市相撲連盟をはじめ地域の皆さまに支えられ、子共たちにスポーツとしての相撲を通し、礼を学び努力することや思いやり等、社会生活に必要な徳性の涵養の場を提供することで、勝つ喜び、負ける悔しさを体験するだけではなく、取組後に感謝の気持ちを持って礼をすることで勝ち負けに関係なく、互いを敬い思いやる心を育み、夢と感動を与える機会を創出してきました。本事業は30年以上の歴史を歩み、男女の全島大会並びに男女それぞれの全国大会派遣と大きく発展し、浦添のみならず県内全域の子供たちに貴重な体験の場となっております。

~TEENS ROCK IN OKINAWA~

 新型コロナウイルス感染防止対策が広がるなか、アフターコロナを見据え、能動的な人づくりに加え、学生や企業と連携して地域の活性化及び青少年育成に繋げるため、強靭な街おこしを開催することで新たな浦添市の魅力発信を図るため、2022年から開催している「全国高校生アマチュアバンド選手権 TEENS ROCK IN OKINAWA」は学生たちが自ら考え行動することで、目標に向かって努力する意欲を培い、仲間意識や責任感、リーダーシップと社会性を育む機会を提供します。その結果、地域からも賛同される浦添青年会議所の新たな継続事業へと発展しました。3回目となる本年は、本事業をさらに発展させるために、事業規模の拡大、行政や民間企業との協力体制を整え、より多くの学生にパフォーマンスの場を創出し本事業の完成形を目指します。そうすることで、青年会議所の本来の活動目的に達し、将来的に浦添青年会議所から地域へ移管する方向性を模索します。

~結びに~

 あなたはJCを楽しんでますか?
 JCがある地域とJCがない地域、どちらの地域がいいでしょうか。いつの時代も青年会議所は人材を育て、社会のリーダーを創ってきた必要な存在です。だからこそ、この組織をより良くしていくためには、組織運営や事業構築にも常に新たな工夫が必要です。また、私が学んできたJCの魅力を実践しながら、新しい価値や新しい考え方を取り入れることで、より多くのメンバーが活動しやすい環境、成長の機会を提供できる組織づくりを実践していきます。しかし、人が居なければ何も始まらない。
 だからこそJCを楽しもう
 メンバーにもJCを楽しんでほしい。青年会議所での活動は、時として多くの時間を費やします。その時間を自分への投資と感じるか、ただの浪費と感じるか。それがJCを楽しいと感じるか、楽しくないと感じるかの違いだと思います。青年会議所には、たくさんの楽しいがあります。それは、普段の生活や仕事の中で経験ができないような経験ができる場所。そして、その経験の中から自分にとって学びの機会を得ること。また、新しい仲間との出会い。そして何より何事にも挑戦ができることです。
 私たちには、想像力と行動力があります。 浦添市により良い変化を起こすために、 メンバーがワクワクして、活動を楽しみ、そして、誰もが知っている。 そんな浦添青年会議所を目指して尽力して参ります。